中古住宅を古民家風にDIYリフォーム!

中古住宅を購入。心地よく住むために、古民家風に手を入れていくプロセスを紹介します。

ブログをはじめます



2年ほど前に、中古の戸建てを購入しました。
都心から1時間半くらいなので、通勤はラクじゃないのだけど、あこがれの鎌倉市です。


なぜここに引っ越すことになったかは、またおいおい書くとして……。


自然に囲まれたのんびりした環境はとっても気に入ってます。
草の匂いがするというか、空気が違います。



だけど……
建物が古い!


昭和54年築だから経年劣化はそれなりでした。
そのままだと住めないなあ。手を入れなければ!


たとえば、玄関の白壁はこの通り。黒ずんでもの哀しい感じです。



キッチンも薄汚れていて、
このままではちょっと使いたくないなあと、涙目になる感じ。


キッチンの扉の木の色は悪くはないんだけど、
だいぶ傷んでる感があるんですよね。





1階の和室。
窓が大きいので、写真だと、気持ちよさそうに見えなくもないですが……。


砂壁がぼろぼろで、日当たりがいいのに、部屋が薄暗〜い感じ。
エアコンのあとかな、壁に穴が空いてる。




2階の一室。
砂壁と障子なんだけど、床はフローリングという和洋ミックスの部屋。
夫の部屋になる予定なんだけど、なんとなく薄暗いのは砂壁のせいでしょうか。




わが家は、60代の夫と50代の私のふたり暮らし。
家を買ったらもうスッカラカーンで、潤沢なリフォーム費用はありません。


ごくごく限られた予算で、どう住みやすい家にしていくのか。


その血と汗と涙の(大げさ)プロセスを、のんびり紹介していきたいと思います。





おまけ
近所の小径のあじさい。かわいい♪



DIYアドバイザーに家を見てもらった

限られた予算で心地よい家にする!
そのためには、できることとできないことがあります。


中古物件を購入したあとのわが家の財政は当然余裕がなく。
心地よい家にするための予算を、220万円と決めました。


……そうなんです、決して多くない予算ですよね。


まず、夫と私は、「ここは外せない」という希望を出し合いました。


夫はしっくいの壁にこだわりが。
家中の壁をしっくいにしたい、という夫。
家中の照明も担当する!と宣言。


前回も書きましたが、砂壁って雰囲気暗いんですよね、、、



私はキッチンを快適にしたい一心。
料理は全く上手じゃないのだけど、テンションが上がるキッチンがいいなあ。
湯沸かし器は変えたい。
ガーデニングもやりたい。



お互いにこだわりポイントは違うのですが、それはそれ。自分の希望を通す代わりに、相手の希望も通すという作戦で(笑)、全体の優先順位をつけていきました。


ふたりで共通していたのは、「古民家風がいい」「大正モダンっていいよね」ということ。
イメージが同じだったのはよかったですね。


とはいえ、私たちはリフォームに関して素人。
中古マンションの購入経験はあるのですが、中古の戸建ては初めてです。
何にどのくらいのお金がかかるか、よくわかりません。
といって、工務店にまるっとお任せするような予算はないし……。


そこで……!
以前仕事で知り合った共通の知人のDIYアドバイザーに、尋ねてみることにしました。


中古物件の購入契約の当日。
不動産屋さんで契約を終えて、その足で現地に行き、物件の引き渡しを行いました。
不動産屋さんが引き上げると同時に、早速、DIYアドバイザーの嶋崎都志子さんに来てもらったのでした!


嶋崎さんに家を見てもらい、ふたりの希望を伝え、DIYでできることとできないことをチェックしてもらいました。


DIYの範囲でできることは
・壁をしっくいにする
・キッチンをタイル張りにする
……など


DIYでできない下記のことは、プロの業者さんに頼むことに。
・畳をフローリングにする
・湯沸かし器を撤去してガスを引き込む
・エアコンをとりつける
……など


そしてDIYアドバイザーの嶋崎さんが、私たちにこう言ったのです。
「よし、しっくい祭りをしましょう!」


……しっくい祭り??


次回に続く。



おまけ1
洗面所の照明。夫が選びました。
照明器具とは別に、照明器具を天井にとりつける部分の陶器のカバーは、あとから購入。「探すのが大変だった」そうです。赤いリボンはご愛嬌。



おまけ2
私の部屋の照明。しつこいようですが、こちらも夫が選び、

あとからビーズの飾りをつけていました。なんかアジアン?


畳をフローリングにしたい!

しっくい祭のことを書こうと思ったのですが、その前に、和室の工事について先に書いておこうと思います。


DIYアドバイザーの嶋崎さんに相談して、DIYじゃなくてプロの業者に頼むことにしたことのひとつが、
「1階の和室の畳をフローリングにする」
です。
しっくい祭の前に、フローリング工事はすませておいたほうがいい、ということでした。




新しい畳に交換する、という案もあったのです。新品の畳の匂いのする和室にゴローンと大の字に寝転んだら、気持ちいいだろうな。


しかし、うちには爪研ぎ大好きなねこがいるので、せっかくの新しい畳がボロボロになるかもしれない……。
ここはひとつ大正モダン風に、フローリングにしようということで、ふたりの意見が一致。
(大正モダンとフローリングの関係はわかりませんが……笑)


そこで大きな問題が!


どの業者に頼めばいいのでしょう。
きちんと仕事をしてくれて、適正価格の業者を知りたい。
ぶっちゃけ、ぼったくられたくない。
どう探したらいいのでしょう。


たまたま、駅に置いてあった、市の広報紙を持ち帰っていて、何気なくパラパラ見てみていたときに、見つけたのです! 
商工会議所の広告記事でした。
工務店を紹介しますというようなことが書いてあったと思います。
そうだ! 商工会議所を通して工務店を紹介してもらえばいいのでは?


夫が商工会議所に電話で問い合わせて、住所と内容を伝えたところ、M工務店を紹介してもらいました。車で15分くらいの近所で、兄弟でやってるこじんまりとしたところ。


日当が決まっいて、2人で1日だと4.5万円くらい(税抜きで)。それにプラスして材料費。
明朗会計がいい感じです。


早速、M工務店さんにお願いすることに!
床材の色を選んだり、工事に立ち合ったりしたのは夫です。


床材はよいものを選びました。
「サンプルを見せてもらったら、高い床材のほうが断然いい。それに、安い床材でも高い床材でも、工賃は同じ。それならいい床材を使おうと思った」のだそうです。


印象深かったのが、「フローリングの板目の向き」の話。


1階は、和室の隣がキッチンで、キッチンはフローリングでした。
フローリングの板目の向きは当然、キッチンの板目に合わせるだろうと思っていたら……。


工事の日、夫が2階で昼寝をしていて、降りてきてふとのぞくと、板目を逆に(横向きに)貼ろうとする寸前だったとか。


「構造上、横向きのほうが強度があるからと、大工さんが言うんだけど、デザイン的には、キッチンの板目に合わせた縦向きのほうが断然いい」
つまり、大工さんはデザインより強度を優先していた、ということですね。
それで、重い家具は置かないからとかなんとか説得して、縦向きに。デザイン優先にしてもらったのだそうです。



そんなバトルがあったなんて、知らなかった。おつかれさまです。


そこからの教訓。
「当然こうだろうと思っていても、その通りにならないことがある。リフォームは打ち合わせが大事。床材を貼るときは前もって話し合い、板目の向きを決めておくこと」


さて、新しいフローリング。とっても気持ちがいい。
じめじめしていた和室が見違えるようにすてきになってきました!


ご満悦……。


まだ畳をフローリングにしただけなのですが、大満足の部屋の予感です。
M工務店さん、ありがとう。


このとき、フローリングだけじゃなくて、ほかの大工工事もお願いしたので、次回はそのことについて書こうと思います。




おまけ
明月院〜あじさい寺〜


奥の方にある本堂後庭園では、花菖蒲がいっぱい。