中古住宅を古民家風にDIYリフォーム!

中古住宅を購入。心地よく住むために、古民家風に手を入れていくプロセスを紹介します。

床の間の沈みを修理してもらった


フローリングの工事のときに、M工務店に同時にやってもらったのが、和室の床の間の補強でした。


床の間の床が斜めに5cmくらい沈んでいました。
写真だと沈んでいるのがわかりにくいかもしれませんね。
床の下が傷んで(くさって?)、床を支えきれなくなっているのです。


もっとも、これは家を買う契約のときにわかっていたことで、床の間の床が沈んでますよ〜という条件付きでした。


M工務店にお願いしたのは、
・床の間の床の沈みの補強
・床の間の木の飾り板の撤去
です。


これがBefore


工事中……
床下ってこうなってるんですねー。


できあがりです!
ベニヤ板が貼られています。


この空間、ちょっとした収納スペースになりそうです。


ところで、どうして床が沈んでいたのか?


「湿気が多くて、40数年のうちに床がくさって、
すみっこだし床の間だからいいかと放置されていたのだろう」とのこと。


この床の沈みを修理したあと、フローリング工事をおこなったという順番です。



After


家の購入を契約してから、引っ越してくるまでの期間は、約3カ月でした。
3カ月の間に、大工工事やDIYリフォームをしたんですよね。


工務店に全工事をまるっとお願いして鍵を預けた……わけではないので、
工事には基本的に、都度、立ち合いました(夫が)。


費用を抑えるためには、そして自分たちの希望をかなえるためには、
それなりに手間ひまかかるんですよね。


前の家から、この家までは、
車で高速を使っても1時間
電車だと1時間半から2時間


けっこう遠い〜!!


そして大工さんの朝って早いんですよね。8時に来られたりして。


だから、ホテルに前泊することもありました(出張か!)
大船のホテルが、夫の常宿になっていました。



おまけ
先週の明月院です。
あじさいの季節、いよいよ本番!



床下に断熱材を入れる?

和室のフローリング工事のついでにお願いしたのが、
「断熱材を入れる」でした。


写真は、和室のフローリング工事の途中のもの。
青く見えるのが断熱材だそうです。




そして、和室の隣のキッチンの床下を、大工さんがついでにチェックしたところ、
「キッチンにも断熱材が入ってないねー」ということが判明。
昔の家は床下の断熱材が標準装備じゃなかったようです。


「キッチンの床下にも入れますか?」(大工さん)
「ぜひ入れてください!」(夫)


ということで、即、決定。


私は断熱材のことは全くわかりませんが、
「あるとないとは大違い。ぜったい入れるべき」だそうです。


たしかに、工事に入る前の4月上旬、荷物の受け取りでこの家に来たとき、
午前中の数時間、1階で宅配が来るのを待っていた私は、
「戸建てはここまで寒いのか!」という極寒体験をしました。
コートを着ているのに、床から伝わる冷気が半端ない。
このときはまだ断熱材が入ってなかったからかもしれません。。


さて、キッチンの床下がなぜチェックできたかというと、
床下収納があって、そこを開けて樹脂のカゴをはずすと、床下に入れるから!


まさか、ここから床下に入れるなんて、思ってもみませんでした。
すごい! 土が見えるー!


キッチンの床下収納を外して、床下に入った大工さん。


床下に何かいたり、何かあったりするかもと思うと……怖くて入れませんが、
床下の点検口になってるのだそうです。


戸建てって、すごい。


話がそれました。
キッチンのフローリングをはがすわけにはいかないので、床下から断熱材を接着剤で貼り付けるという、正式ではないらしい方法でやってもらうことになりました。


正式な取り付け方じゃないので、不具合が出ることもあるかもしれないとか。
たとえば接着剤が浮き上がって、床にシミがでてくるなんてこともあるかも。
「それでもOKですー」と了承して、取り付けてもらうことにしました。


中古住宅の修理に関しては、「古さの足並みがそろえばいい」という夫の考えです。


ん? 古さの足並み? わかったようで、わからないような……
私なりに噛み砕くと、
そもそも中古物件なので、
補強した断熱材がピカピカの新品である必要はなく、建物の古さにあわせた修理でいい。
それが、「古さに足並みがそろえばいい」なのだと思います。


さて、M工務店さんにお願いした一連のフローリング工事が終了。


お会計を公開!


お願いした修理は、下記の3つでした。
・和室をフローリングにする
・床の間の床下の沈みの修理する
・和室とキッチンの床下にも断熱材を入れる


これだけの工事をお願いして、32万円の支払いでした!


その内訳は、ざっくりですがこんな感じ。
手元に残っている見積書を参考にしたので、実際は差異がありますが。


<床の間修繕工事>
床の間床解体撤去処分費 5,000円
床材料(下地共) 4,000円


<和室床下地工事>
フローリングの床材 8万円前後
畳処分費(8畳) 2万4,000円
床下地材料 2万3,000円


これに、大工さん2人×2.5〜3日の日当 約13万円
断熱材、諸経費などと税金10%をプラスして、端数は値引きしていただくなどで、
合計32万円也。


和室は大満足の仕上がりで、想像以上に快適です。


再び、満足ポーズ


「工務店にすべておまかせでお願いしていたら、1.5〜2倍はかかっていたかも」と夫。


安く抑えられたのは、
・工務店選び
・工事の日を工務店の都合に合わせられたこと
・ひとつひとつ選択して決めたこと
・工事に立ち会ったことで、やり直しがなかったこと


そのかわり、「こちらにもある程度の知識がないと、ただ立ち会っただけではうまくいかないかも」とも。


そうですね。中古マンション購入の際に修繕のやりとりをしていた今までの経験も、いきていたのだと思います。


M工務店さんにはこの先、たびたび工事を依頼することに。
それはまた後日……




おまけ
緑が美しい季節はいいですね。虫もたくさん出てきますが……



しっくい祭りの準備

DIYアドバイザーの嶋崎さんにお願いしたのは2つです。
「家じゅうの壁をしっくいにしたい」
「キッチンをなんとかしたい」


まず、しっくいの話。


家じゅうの壁をしっくいって、けっこう大変です。
しっくいを塗るのは、
1階は、和室、キッチン、洗面所、トイレ
2階は、2部屋


しっくいを塗らないのは、玄関と廊下と階段、浴室だけ。


なぜ、そんなに、しっくい?


それは、しっくいの質感が好きで、昔から憧れていたという夫の希望でした。


「天井もしっくいにしたい」
「それはだめです。しっくいが落ちてくるから」
というやりとりも。


壁をしっくいにするだけではありません。
汚れた天井、色がはげかかった木の桟や柱も、ペンキで塗り直す作業が必要でした。

  1. 天井を白いペンキで塗る
  2. 木の桟や柱を濃い茶色のペンキで塗る
  3. 壁をしっくいで塗る

という順番です。
とてもとても、私たちふたりでは何年かかるか(大げさ)ということで、
嶋崎さんが仲間のDIYアドバイザーの人たちに声をかけて、しっくい祭りの参加者を募ってくれたのです。
「アドバイザーの人たちは、しっくいの知識はあるけど、実際に塗った経験はそれほどない場合もあるので、都合があえば来てくれるかも」とのこと。


そんなわけで、しっくい祭りが開催されることになりました!


……と、その前に、もろもろの準備が。

  1. しっくいを塗る壁の合計面積を出す
  2. 材料をそろえる
  3. 掃除をする
  4. 養生をする

これらを経て、しっくい祭りが開催されるのです。


しっくいの値段はピンキリだそうですが、なんといっても、塗る面積が広いわが家です。
夫がネットで調べて、破格のしっくいを発見。


「一般的なしっくいは20kgあたり1万4,000円くらいだったけど、ネットで探して4,000円台のを見つけた」というのは根性を感じます。


ホームセンターに並んでいるような商品ではなく、原材料屋さんが提供している商品だったそうで、「極端に安いから、正直、一か八かだった。結局、問題ないしっくいだったのでよかった」とのこと。ラッキーでした。


ひと袋20kgのしっくいを、12袋くらいでしたか、注文しました。
相当の量でしたが、実は足りなくなって、あとで追加発注することになります。


そろえたい材料リストをDIYアドバイザーの嶋崎さんが作ってくれたので、ネットやホームセンターで購入。


「掃除は大事。丁寧に拭き掃除をしておいて」ということで、天井のふち、木の桟を水拭き。天井もワイパーで水拭きしました。


掃除をやっと終えた段階で、私たちはへとへと。
写真や動画で記録を残そうと思っていたのですが、自分たちが疲労することを計算に入れてなかったので、もはや記録する気力は残っておらず……(今思うと残念)


さて、しっくい祭りの前日。
嶋崎さんの指導のもとに、家じゅうの養生をすることに。
ブルーシートを家じゅうに敷き詰めて、取り付けたばかりのエアコンも養生を。脚立の足を布とビニールで巻いたりも。


養生をするという初めての経験をしたわけですが、養生の材料って優れているんですよね。今残っているものをちょっと紹介すると……。


ご存じ、マスキングテープ。
貼ったりはがせたり、上から文字が書けたりして、便利ですよね。ポストイットもそうですが、昔はなかったですよねー、こういうの。


ブルーシートもたくさん買いました。しっくいやペンキだらけになったので、ほとんど処分してしまいましたが。


養生テープとポリエチレンが合体したこれ、マスカーといってたと思うんですけど、優れものです。緑の部分がテープで、木の桟などに貼ったら、あとはサーッとポリエチレン部分を伸ばすだけで、壁面が養生できます。サイズもいろいろあって。こんなに便利なものを発明した人はすばらしいと感動しました。




あと、脚立2台。「脚立は180サイズを2つ用意してね」と嶋崎さんに言われたですが、「そんなに大きいのが2つあってもあとで困るよね」と、180と150を1台ずつ購入。
しかしこれはバッドチョイス。


「脚立は180サイズが2つのほうがよかった」と反省。
天井付近の高いところを塗ったりするのに、150サイズでも届くことは届くのですが、180サイズで余裕のある脚立のほうが、作業がラクにできるのでした。



……そして、いよいよ、しっくい祭りの日を迎えるのでした!



おまけ
おしゃれなあじさいを見かけるようになりましたね。