中古住宅を古民家風にDIYリフォーム!

中古住宅を購入。心地よく住むために、古民家風に手を入れていくプロセスを紹介します。

<考察>着物カーテン

夫です。


話は前後しますが、家の改造もあらかた終わった頃、カーテンをどうするかという問題にいきつきました。


一番大きな部分はリビングの庭に向けての大窓。
高さ175センチ幅263センチあります。


ブラインドという手もありますが、ここは我が家の顔、一番目立つところですから頑張らなくてはいけません。


調べてみるとカーテンは高いですねえ。ちょっと良い生地のものだとすぐ20万30万する。
3万や5万でもあるのですが、なんか安っぽい。本物感がない。加えて家の各所をアンティーク風に仕上げたものですからますます合うものが限られてくる。


ウィリアムモリスのデザインが妻も私も好きで、カタログの中には気に入ったものがいくつかあり、この窓の大きさでカーテンを作るといくらになるか試算してみました。
ちょっとびっくりするような値段になり早々に諦めました。


どうしたものか?


冷静に考え、ただ漠然と探すのではなく何を一番大事に考えるか?
そこです。
それは「本物感」ではないかと我が思考は行き着いたのです。


よく「本物」「偽物」と言う言い方をします。
その言葉通りの意味ではなくちゃんとしたクラスのレベルを保っている。
そんな感じですかね。


それって何?


例えば幕末から明治維新になって、士族から平民になる。金はなくとも士族の気位はある。
子供の頃から漆のお椀を使い、季節になると雛人形を出す。良いものは何かを見て育ったという自負がある。
「何を気取っていやがる、こんちくしょう」と言わないで。
例えばの話です。
要するにある一定のレベルを保ちたい。
といってウィリアムモリスを買うのは厳しい。
そして行き着いたのが古い着物地なのです。


着物なら衣紋掛けにかけて出しておいてもおかしくないのですから窓に下げても良いのではないか?
しかし、どうやって?
そこです。
着物はたたむと肩幅で上手くおさまる。それを繋げていけばいいのではないか?


それにネットオークションで古い着物をみると結構いいものが驚くほど安い。
そうだ、これに限る!
と思ったのだが、縫い物をしてくれるお店に相談したところ「そんなものは受け付けておりません」とけんもほろろ。
自分でやるしかないか。ということになりました。


オークションでは古い着物を(古いと言っても十分使えるレベル)まとめて箱単位で出品しているのを見かける。
どういう事情だか知らないが恐ろしく安く落札できる。12枚で3000円とか4000円とか。
それを2箱落札してその中から気に入りの柄を選び床に並べてみる。柄が喧嘩しないように組み合わせるのが大事だしその辺りが面白いところでもある。


↓ 気に入りの柄を並べて、組み合わせを考えた。


着物は両袖を解き前を合わせ縫い付けると細長い長方形になる。襟のところは出っぱるがうまくなかに織り込んで縫いこむ。
その長方形を横につなげ縫っていくと片側ができる。裏地も一緒に縫い込んだほうが厚みができてよい。
そのままだとカーテンとしては寸足らずになる。さっき外した袖を適当な長さに切って下につなげる。
左右同じように作り完成。これが写真のような着物カーテンです。


↓ 着物カーテン



どうです?本物感はありますか?


考察1 
ネットオークションに出てくる中古着物は驚くほど安い。
古着といっても大半は実際着て出歩くことができるレベルにある。
私が買ったものなど一枚あたりの値段は300円くらいになる。


考察2 
着物カーテンは几帳面な人には向いていない。
大雑把に着物を横に並べてつなげたくらいに考えると柄は綺麗で満足度も高くなる。


考察3 
アンティークなインテリアには着物カーテンはよく似合う。部屋が華やかになる。



考察4 
縫い合わせるときはしっかりしたミシンを使ったほうがよい。私が使ったのは2万円もしないミシンだったが何本針を折ったことか。


考察5 
 洗濯ができるかどうかは定かではない。極力汚れないようにし、ファブリーズを使ってニオイ対策も怠らすに。