中古住宅を古民家風にDIYリフォーム!

中古住宅を購入。心地よく住むために、古民家風に手を入れていくプロセスを紹介します。

平屋のインフラ問題

今回、私は色々学ぶことがありました。


家をつくる、あるいは維持するのに道路付けが大事なことはよく語られることですが、
土地があって道路が接していればOKかというと、そうではありません。


敷地のすぐ近くまで電柱が来ていて、
うちの前まで水道管が来ていて、
家の前までガス管が来ていなければダメなのです(プロパンガスという手もあるが)。
案外めんどくさい。


井戸を掘る、発電機を置く、ガスボンベを置く。
なかなか大変です。
やはり都市ガス、水道、電気が引けることは必須です。


横須賀の平屋はとりあえず全て引き込まれていましたが、本当に使えるかどうか?
前のオーナーが空き家にして長い場合は怪しいものです。


先ずは水道。


前回お話ししたように水は出ますが、出方がちょろちょろです。
横須賀水道局に電話しました。
「家の敷地内に水圧チェックのためのボックスがあるはずだから開けて覗いて」
「その中のバルブをあけると水圧で中のコマが回るはずだから見て」
と言われました。


ありました。
が、やってみてもよくわかりません。
あらためて水道局に、新しく使うようになるから私の名前で契約をと頼みました。



次の日、携帯に電話がかかってきて、係がボックスをチェックしたが、水圧が十分でないとの判断。
「ここでも別途お金がかかるのか?」と心配しましたが、チェック用のボックスまでは水道局の責任で無料で工事をしてくれるとのこと。


次の週、水道局の下請け業者が3人、道路から石垣を伝って玄関前までの水道パイプを取り替えてくれました。チェックのためのボックスも新品に。そこそこの工事でしたがここまでは無料。工事のお兄さんに聞いてみました。
「ここから先、家の中の水道管は大丈夫でしょうか? もし取り替え工事をすると有料ですよね?」
「外の足洗い場の水道が大丈夫だから中も大丈夫だと思いますよ。最初は赤錆が出るかもしれませんが」


このやりとりを三為業者担当女史Aさんに伝えました。
するとその日のうちにチェックに来たようで、その後、私の携帯に連絡がありました。
「出ました。水が出ましたよ。ホッとしました」と。正直な意見。
これで建物内の水道管取り替えはしなくてすみそうです。


その次は電気です。


水道と同様、新しく契約を結ぶことを前提に、東京電力に電話しました。
こちらはもっと簡単で、家の外壁に設置してあるボックスを係がチェック。あとは新規契約書を送り返せばOK。家の中にある配電盤のスイッチをONで使えるとのこと。


しかしこの時はまだ残置物撤去が済んでいなかったので、個別の電気の状態は保留ということにしました。おそらく大丈夫だろうと。


一番大変だったのはガスです。


危険を伴うのでそれぞれ器具の点検は立会いのもとにということで、時間を決め来てもらいました。
確か、残置物撤去のすぐあとだったと思います。


東京ガスの下請け業者が一人やってきて色々チェック。
まず外のガスメーターが壊れている。
これは交換用のメーターを持ってきていて、その場で替えてくれました。


それからキッチンについている室内ガス給湯器。
これはまだ正常に機能するようでした。




風呂用室外給湯器、エコジョーズ。
下請け業者さんは「外にある給湯器、何年か使っていなければ大抵ダメですね」と言いながらカバーを外しチェックしていましたが「やっぱりダメです。取り替えです」と。


私「修理はできませんか?あまり予算が無いので」
業者「やあ、無理ですね」


私「……。工事はやってもらえるのですか?」
業者「東京ガスに依頼しても結局やるのはうちのような下請けですからね」
私「なら、直接下請けさんに頼んだ方が安い?」
業者「そうねえ……」


私「外の風呂用給湯器を替えるのならキッチンの給湯器を外して外の給湯器からお湯を回すことはできるんですか?」
業者「ええ、できますよ。しかし配管回しと撤去費用と新品給湯器、かなりかかりますよ」
私「どのくらいかかりますか?」
業者「そうですね、50〜60万でしょうか」
私「……(無常!)」


外のメーター交換は無料だったので、この日は何も払わず業者さんには帰ってもらいました。



三為業者担当者Aさんの言葉を思い出しました。
「ガス、水道、電気は使える」
では、ガス工事の分、物件価格の減額を申し出るか?
いや、応じないだろう。
では、契約をひっくり返す?


色々考えましたが、なんとか工夫で乗り切るしか無いだろうと、自分に言い聞かせました。




横須賀の港から


<考察>


【1】工事を行うのは地元業者


 東京ガス、東京電力、水道局すべて巨大組織ではあるが、実際の工事はすべて下請けの小さな地元業者が行う。



【2】下水は2タイプある


下水はおおまかに言うと浄化槽タイプと、直接下水管に流すタイプがある。
この物件は下水に流すタイプ。水道局の管轄らしい。


【3】給湯器は中古という手もある


給湯器のメーカーは主にノーリツ、リンナイ、パロマなどがある。
どれもしっかりしたメーカーのようだ。メーカーのカタログを見るとどれもびっくりするほど高い。
中古という手もある。