借り手が見つからない!!
広告を貼り出して、ネットにアップしてもらって、10日が過ぎた。
そろそろ……と、依頼した不動産屋2軒に電話してみた。
1件だけ電話の打診があったという。
もう片方は連絡さえ一度も無し。まして内見など一度もないようだった。
はて、家を借りようと探している人はいないのかな?
そんなはずはない。
今、一年で一番移動の多い時期のはずだ。
それぞれの不動産屋に直接出向いてみた。
「こういうことはご縁のものですから」とか「じっくり待ちましょう」などと。
私が「もう3月になろうとしていますよ。この時期を過ぎたら借りてはいないのじゃないですか?」と、聞いてみたら、
「駅近のワンルームなどは確かにそうです。春先を過ぎるとパタっと問い合わせがなくなります。でも戸建はそうでもないのですよ。夏でも秋でも決まる時は決まる」
と山側小さい方の不動産屋。
案外のんびりしている。
また10日が過ぎた、が何も無いらしい。
いろいろ考えてみた。
たとえば3月に店子がすぐ見つかるとする。
その先、店子が3年使ってくれるとする。
すると手数料などはさておいて3年後の3月までに36カ月分の家賃が入る。
たとえば9月まで店子がつかなかったとする。
すると同じ時期までに30カ月分の家賃しか入らないのだ。
これは家賃を16パーセント程度下げたのと同じ結果になる。
まてよ、家賃を決めた時どちらの不動産屋も「この値段で決まる」ようなことを言ってくれた。
そもそもどちらの不動産屋も集客力が弱いのではないか?
一組の内見も無いというのはどういうことだ?
だんだん不安になってきた。
以前不動産投資をやっている人のサイトでこんな記事を読んだことがある。
「私は不動産業者を信頼していません。客づけはジモティーを使ってやっています。自分で現地案内までして契約だけ不動産屋を使うのです」
今時は案外そういうものなのかもしれない。
3月半ば、私は意を決してそれぞれの不動産屋に家賃を下げる提案をした。7万5千円であった家賃を6万5千円に。それと同時にジモティーの不動産部門に登録してみた。
最初に反応があったのがジモティーで「ぜひ、部屋を見せてほしい」という連絡。直接私が案内しなければいけないのは面倒なことではあるが、とにかくこの家、初の内見者である。
書き込み情報によると相手は女性で、質問の中に「バイクは置けるか?」というのがあったが直接みてもらった方がいいので待ち合わせを提案した。が、結局住所を頼りに直接行きたいとのことなので、時間を決めこの家で待つことにした。
現れたのは男女カップルで、この家のインテリアに非常に興味を持ってくれているようだった。これは決まるかな?とも思ったが相手は「エアービーアンドビーで貸せるかな?」なんてこそこそ話をしている。
「はて?」
後ほど連絡、借りるかどうかは保留、という答えだったが、ジモティーであと2件問い合わせがあったのでこちらも「借りていただけるなら決めますが」と伝え保留にした。
後の2件も若い人のようだった。当初の想定と全然違う方向に行っているようだ。2人とも内見を希望している。かなり本気を感じる。
そんな時、海側ネット広告中心の不動産屋担当者から連絡があった。
「内見希望の方がいて今日みに行きたいとのこと」
「今日って、今そっち雨が降っていませんか?」
「ええ、かなりひどい雨です。でもお客様が希望で。私がご案内差し上げますので」と。
家賃を下げたせいなのか、動きが出てきた!
<考察>
【1】大家の心理的な負担たるや!
店子が決まらない時の大家の心理は大変厳しいものがある。これに耐えられない大家は大幅に家賃を下げてしまって大きな損をすることもある。
【2】大家VS不動産業者
大家側と不動産業者では利益が一致するとは限らない。前述したように大家側は店子が決まらなくて半年、一年なんてことになったら実質大変な損害となる。かたや不動産業者はその物件がすぐに決まらなくても困らない。陳列商品が増えるのと同じで豊富な在庫と考えるのかもしれない。
【3】不動産業者VSジモティー
不動産業者の広告よりもジモティーの方がずっと引きが強い。ただ、ジモティーの客はどのくらい本気なのかは怪しいところがある。最終的には不動産業者を通して契約した方がよい。
おまけ
6月の箱根にて
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