中古住宅を古民家風にDIYリフォーム!

中古住宅を購入。心地よく住むために、古民家風に手を入れていくプロセスを紹介します。

1に養生、2に養生

DIYチーム、大工さん、ガス屋さんの時間調整は私がやりました。
工務店を通さないから当然です。
作業の順番を間違えるとやり直しなんてことも発生しますから、案外難しいものです。


DIYアドバイザーの嶋崎さんに相談し、まずやらなければいけないことを書き出してもらいました。
1、掃除
2、道具集め
3、塗料、シーラーなどを買い集める
4、脚立の準備


これ結構大変でした。とくに私一人でやる掃除はつらかった。
でも、埃が積もっているところに「ここは白でお願いします」なんて言えません。


塗料などはネット購入。自宅で受け取り、私が現地に運ぶという段取りです。
脚立は鎌倉の家を作業したときに買ったものが2つ。車のシートを倒して押し込んで運び込みました。


結局、第1回DIYチームの活動は10月後半になりました。
その後大工さんの作業が2人工で15日間入り、またその後DIYチームが再度入ると言う段取りです。
ガス屋さんの作業はほとんど外の作業だったので1回目のDIYと並行して行いました。


どの作業も最優先は「節約」です。


節約が最も達成できたと思うのは、ガス屋さんへの依頼。
ガス給湯器の付け替え配管引き回しの変更、室内ガスの撤去までが20万以内で済みました。
別途、東京ガスの下請けさんに聞いた時、50から60万と言われた作業です。


これは一つ裏技を使っています。
私がヤフーオークションで落札した室外温水給湯器を設置してもらったのです。
一年落ち未使用のもので送料も含め4万円で済ませたのです。
落札する前に、ガス屋さんに型番を送って間違いないか確認の上、この値段で落札しました。
給湯器を含めガス工事20万円。水栓の付け替え(水栓自体はオークションで新品を落札)4個も含めての値段です。


すごく安いと思いませんか?


この作業をした方はおじいちゃん。一度引退してあらためてこのガス会社と契約し、仕事を続けているようなのです。80才近い技術者が一人で作業して、若い営業マンが手伝いもせず見ている……。不思議な光景です。
そういう事情もあってか、とても安くやっていただいたのです。


さて、DIYチームの最初の作業の話に戻ります。
スムーズにDIYの作業できるように、準備から始まりました。
道具や塗料が揃っているかどうか確認し、まずは養生。ここまではDIYアドバイザーの嶋崎さんがひとりで作業します。次の日はもう一人助っ人が来て、休みをおいて10月頭にDIYチームせいぞろい。


DIYチーム始動!


お世話になります!


私はその間、何をしていたか?
お茶やお昼の準備、おやつ、コーヒーの買い出しなどなど。あるいは足りない材料ををホームセンターに買い出しに行くなど、けっこうやることはあるのです。


それ以外にもう一つ。悶々と気になっていた外壁の色。前回書きましたが、えんじと青の外観が気に入らない。ネットて調べ、錆びた鉄板の上からでも塗れる塗料を見つけて買ってみました。7L 2万1000円。結構高いです。せめて青い雨戸の部分だけでも白に塗ってしまえと、DIYチームが入る前からせっせと一人で塗りました。こだわりの白です。


えんじ色と青色の外観が気に入らなかった。


青い雨戸の部分を白に塗った。



<考察>
【1】外部給湯器は案外いいものがヤフオクで手に入る
 高額な外部給湯器だが、オークションで探すと新品、あるいは新品同様のものが結構な数量流通している。これが手に入ればかなりの節約になる。ただし、作業をする業者がいることが前提だ。


さらに、製品を間違えないよう、業者に確認することが大事。同じメーカー、似たような型番でも、末尾のアルファベットが違うだけで設置不能となる。つまり、マンションベランダ用、マンション外部排煙用、戸建壁取り付け用、戸建自立タイプ……など、これを間違えると本当に取り付けができないのです。


【2】技術をもった高齢者が日本を支えている
技術を身につけ定年まで働いた人間でも会社はお役御免と追い出してしまう。まだまだ働けるのに。そんな人を安い賃金で再雇用(あるいは契約)する会社もあるようだ。日本の将来の雇用形態の先取りかもしれない。


【3】塗装は、養生ができたら3分の1終わったようなもの
室内塗装などの工程で、3分の1は養生など下準備と思った方が良い。マスキングの腕は出来上がりを左右するくらい重要だ。

技あり!脚立に出会う

話は少し飛びます。
10月の終わりから11月の初めに第1回DIYをやり、その後11月半ばから約半月、大工工事が始まります。その最後の頃の話です。


DIYアドバイザーには危険すぎると言われた外壁塗装ですが、どうしても諦めきれない。
足場を組めばいいのですがその予算はとても立てられない。
家の周りの地面が高さ不均一で脚立が立たない。


でも、大工さんにお願いした項目に軒天井(屋根などの庇の裏側)の補修がありました。どうやってやるかは聞いていなかったのですが、さて始まってみると「なるほど」と唸ってしまうような技を繰り出したのです。


まず脚立を2つ用意する。
その脚立の上部にアルミの頑丈な板を渡す。
その上に上がって作業をする。


↓2つの脚立の組み合わせ技がすごい!


さっきも申したように軒の周りは階段あり水場ありの不均一で、本来脚立なんか立たない。
ところが大工さんの持ってきた脚立は優れもの。4つの足がそれぞれ長さ調整できるのです。だから横に渡す板は常に水平を保てるのです。


時々脚立の片方を梯子のように伸ばし使う時もある。さすがプロですね。技ありです。平屋ならほぼ全面作業ができるようです。


大工作業も終盤にに差し掛かった頃、お茶の時間に大工さんに話してみました。
私「大工さん、ちょっと相談だが……」
大工さん「なんですか?」
私「あの優れものの脚立、1日か2日貸してもらえないかね」
大工さん「どうするんです?」
私「いやねえ、外壁を自分で塗ろうかと思っているんです。うちの脚立じゃあ、とても不安定で乗ってられやしない」「大工さんの脚立はいいねえ。足の長さが調整できる。すぐれものだあ」
大工さん「なんだそんなことですか。いいですよ」
私「もちろんレンタル料払いますよ」
大工さん「いいですよ。でも気をつけてくださいね」


雨戸はすでに白に塗ってある。その経験からこの塗料ならいけると確信を持っていました。
塗料は「ニッペ油性シリコンタフ7Lホワイト」というもの。


↓税込9,814円


大工さんが床など仕上げをしているときに私は作業着を着て外回りを塗って回りました。
そもそもこの作業、ガス屋さんの紹介でとある塗装業者に見積もってもらったことがあります。
その見積額は38万9千円。


私が自分で作業をしてかかった費用は、塗料2缶、シーラー1缶、あとローラー。
全て含めて4万ちょっとというところ。かなりの節約です。


そしてついに、念願の外壁白塗装、叶いました!


↓軒下before


↓外壁白塗装、叶えました!



<考察>
【1】大工さんにお茶を出すのは深い意味がある
大工さんにお菓子を用意する。こういうことが大事である。これ、大工さんへの配慮というこどだけではなく、今進んでいる作業の問題点などを知ることもできる。そして施主のキャラや好みをアピールする場所でもある。今回の脚立もコミニュケーションがとれているからこそ相談できたのだと思う。


【2】塗料の種類がわからないときは部分的にやってみるのも手
外壁塗装について、私は無理にでもやってよかったと思う。
外壁とひとことで言っても材質も状態も様々。難しいと言われたときでも、試しに部分的にやってみるのも良い。今回、ネットで探して手に入れた塗料で雨戸を塗ってみていけると思った。違う塗料ならダメだったかもしれない。


【3】見積もりの頼み方にはひと工夫
見積もりはやってもらっていいのだが、一元さんだと非常に高い見積もりを出す可能性が高い。あらかじめ自分なりの予算を告げておくのもいいかもしれない。

キッチンをDIYで変身させる

台所に立つ者であればやはりキッチン台には関心を持つであろう。


昔々、ある女性編集者がこんなふうに言っていたことを覚えている。
「女性はねえキッチン台に何も置いていなくて綺麗に片付いていることに憧れるのよ」と。


今なら女性に限らず料理好きな人なら同じ思いだろう。
素敵なキッチン使いやすいキッチン片付いたキッチン。
よい住まいの重要な要素である。


さて、この家の古いキッチン台をどうするか?
いっそ取り外してシステムキッチンにするか?
いやいや、予算が……。


↓キッチンbefore



天板はステンレス。
ステンレスの部分にはまず、ベニヤ板を貼りタイルを敷き詰める。これは鎌倉の自宅でも実証済み、効果抜群である。


シンクはそのまま。
研磨剤で磨いてごまかす。


水栓はガス屋さんに給湯器をやってもらった時すでに取り替えてもらった。


シンク下の扉を開けてみる。
扉や引き出しは問題なく開け閉めできる。表面に化粧板を貼り付ければなんとかなるであろう。


換気扇は?
これは仕方がないそのまま。
DIYアドバイザーの嶋崎さんに教えてもらい換気扇のカバーを見つけてきた。汎用のものである。なんでも作業中に換気扇をつけたところ、髪の毛が吸い込まれて非常に危険だったそうだ。


キッチン台の天板にタイルを貼るのは色々ノウハウがありそうだったが、私自身も壁塗りなどに専念していたので、残念ながらちゃんと見れていない。


ベースは小さい角のものと縦の面は大きいタイル。どちらも白。
それでアクセントに2本、青いラインを入れてみた。



↓タイルシートを貼っている。


↓隙間を1列のタイルで埋める。


↓タイルの間に目地を入れている。


水栓はごく普通の平凡なものだったが、ひねる部分だけ陶器のものに付け替えてもらった。


↓ひねる部分を付け替えてもらった。


出来上がってみるとまるで別物のように美しくなった。


↓キッチン台 できあがり!


キッチンをきれいに直した流れで部屋の照明も替えてみた。
これは私の得意なネットオークションで手に入れたもの。
美品、送料込みで1万円もかかっていない。


↓キッチンの照明はこれに!


↓照明をつけた、キッチンafter



<考察>


【1】水栓はひねる部分を換えるだけで素敵になる。
レバー式の場合、本来は水栓金具自体、お湯と水と反対方向に回すタイプが必要なのだそうだが予算もないのでDIY隊にそのままつけてもらった。ひねる方向が同じなので少し違和感がある。


↓ひねる方向が同じなので、やや違和感が。


【2】古い部屋にはちょっとアンティーク風な照明器具が似合う。
ガラスの模様と、白いタイルと照明がよくマッチした。


【3】ガス栓の位置も問題だ。
ガスコンロは汎用のものを置けるようになっている。ここで問題なのがガス栓の位置だ。タイルの厚みでガスホースを差し込むことができなくなってしまった。結局ガス屋さんにきてもらい回転式のガス栓に取り替えてもらった。15000円なり。