中古住宅を古民家風にDIYリフォーム!

中古住宅を購入。心地よく住むために、古民家風に手を入れていくプロセスを紹介します。

<考察>不動産は見てみないとわからない

夫です。


2月も終わり3月に入った頃、妻がまた中古住宅候補を見つけてきました。


駅から歩ける距離で場所はいいのですが、アップされている家の写真はしょぼいのです。
それに値段が我々の予算よりだいぶん高い。
不動産屋にメールで資料は送ってもらったのですが……。


妻に一軒目に買い逃した家の資料を見せてくれと頼みました。比較のためです。
妻は「ない」と言います。
「え?」
全部捨てたそうです。
買いそびれた家の資料は見たくない、全部捨てたそうです。
(その経緯は「<考察>中古戸建てがおすすめの、これだけの理由」に書いています)
恐ろしいですね……。


それに今回の家の資料には「残置物あり」との記述がありました。
これを撤去するとなるとさらに予算オーバーです。
結局、不動産屋に断りのメールを入れました。



待てよ。
場所としてはとても良いではないか? 
念のため、と私は例によって場所を特定し、一人で見に行くことにしました。
急な坂道をどんどん登って行って突き当たり。その先には森が広がる。
その少し手前で左に曲がり数軒先。


軽自動車なら家の前につけることができます。
もちろん4メートル道路など望むべくもなく、細い田舎道なのですが道沿いには大きな家と普通サイズの家が違いに並んでいる感じです。
環境は悪くありません。
小さな門があって少し階段をあがると玄関ドアがある。その玄関ドアは装飾がしてあり少し凝った造り。


「ほう、汚れてはいるが悪くない」
家は奥に庭がありそのまま森に面しているようだった。
私は森に入る細道を見つけ森の中からこの家を見下ろした。
屋根は昔風の瓦屋根。庭は真四角だった。しかし荒れ果てている。建物に壊れているような様子はなかった。


家に帰って報告。
妻は私が見に行ったことに驚いていた。
「不動産屋の写真が酷すぎる。そんなに悪くなかったよ。それに周りの環境も」


そんな中、不動産屋から電話がきた。断った理由を教えてくれと。
妻は正直に予算がオーバーしていること、残置物があり撤去にさらにお金がかかりそうだからと伝えた。
「残置物はなんとかする。とにかく見てほしい」と不動産屋。
日を改め担当者とは家の近くで待ち合わせ。妻と一緒に家を見ることにした。


汚れてはいる。くたびれてはいるが元々しっかりした造りのように見えた。
柱は太さ10センチのものを使っているのだが要所要所に12センチのものを使っている。
なんといっても庭からの景色は抜群で、庭の広さもほどほどに取れているのがよい。


↓柱は12センチのものも


担当者には「いいと思うがうちは予算が限られているので。と、払える額を伝えた」
これはもちろん現金で払える額である。ローンが組めるのかどうかははっきりしない。
不動産屋は後ほど返事をするとのこと。


もしこれでOKが出れば大幅値引きが叶ったことになる。ダメだろうと半分諦めていた。
おまけに帰り道3人で家を出たとき、「ここ売り出しているんですか?名刺ください」と、すれ違った人が不動産屋に声をかけてきた。「ともだちに不動産投資家がいるんで知らせてやります」と。


私は8割方ダメだろうと思っていました。
3日すぎ4日たち1週間近く後、返事がきました。


「値引きお受けします」



さて考察です。



1、不動産は見てみないとわからない。


写真だけで判断するのは危険。もちろん誰でも買うときは見学するのだろうが、切り捨てる場合は資料や写真だけで判断することもあると思う。
何か一つ琴線に引っかかるものがあるのなら他の条件が合わなくても見るだけ見てみたらどうだろう。結果も変わるかもしれない。



2、買う側にそれぞれ事情があるなら売る側にもそれぞれ事情がある。


言ってみなければわからない。売り急いでいる場合もある。
ここからは私の推測だが、前述した投資家は指値をしたのだと思う。その額がその割合が、私のよりさらに大きかったのではないかと思う。



3、前に既存不適格の話をしたが、一軒目も今回も既存不適格であることは間違いない。しかしその中でも程度がある。車を家の前につけることができるのとできないのでは大違い。工事をする業者の手間も変わってくる。