中古住宅を古民家風にDIYリフォーム!

中古住宅を購入。心地よく住むために、古民家風に手を入れていくプロセスを紹介します。

<考察>格安の中古戸建住宅に出会ったら、すること

こんにちは、夫です。


我が中古住宅は2021年春、古民家風新居で東京オリンピック開会式を見るべくリフォームに励むのですが、
実は鎌倉で中古住宅を買おうと思ったのはこれが初めてではないのです。


妻に資料を見せられて安さに驚いたのは、これより前の、1軒目の住宅です。


駅から7分、やはり斜面の天辺近くにある古風な住宅。
見学を申し出たのは私たちが最初だっだそうです。
オーナーがいる日で、朝から4組の見学がありました。
もちろん私たちが朝一番。


実は実はその前に私はその家の前まで行って隠密に見て来ていました。
どうやって?
はい。
まず、資料にある古風な住宅の屋根の色を記憶します。
不動産屋の資料、番地までは書いてないが、だいたいこの辺りという印を頼りに
グーグルアースで探すのです。
楽しいですよ。
「ここに違いない」というところを見つけたら自分で作った地図を頼りに、
うちの前まで行くのです。
ご近所のみなさまあの日あの近くでうろうろしていた男は私です。
すみませんでした。



敷地内はもちろん入りませんよ。
でも、周りの環境はどうか? 眺望はどうか? 道路付はどうか? 再建築はできそうか?賃貸駐車場は近くにあるのか?


ここでお断りしなければいけませんが、私のいう格安中古住宅は基本、駐車場が付いていないと思ってください。
それでこの家はどうだったのか?


眺望は抜群でした。
1階からも鎌倉の森、谷間が見渡せてほんと別荘地に来ているような気分。
庭もそれなりにあるようです。
なんでこんなに安いの?
それは道路が原因でした。
接しているのは「一間道」といって幅1.8m。しかもその道路は十数段の石段を登って辿り着く。
その下の道も2.5mくらいはあるのですが、途中とても細いところがあって車が入って来られるのは150mくらい先なのです。
「いやあ、ちょっとね」
ですが建物は古風で素敵なのです。



うちへ帰って家族会議。猫も参加。妻は大いに乗り気です。
ここに住んだ場合、私の仕事用の機材の運搬は車の入るところまで妻が手伝うとまで言ってくれました。


内見当日、不動産屋さんとは駅で待ち合わせでした。歩いて辿り着いたのはやはりあの家。
石段を登って玄関でピンポン。出てこられたのは意外や意外、若いご夫婦でした。それにお子さんもいらっしゃる。
洗濯物をとりこんでいて、でも家具がほとんど無いのです。どうやって?
聞いてみると時々来るのだそうです。不思議な感じ。


肝心の部屋は古くて傷んではいるが元々素敵な造りで、なんというか大正モダン。
2階の和室に上がると造りもしっかりしていて、ドアに猫用の出入り通路がついている。我々にぴったり。
それ以上に2階からの眺めは抜群で、大自然に囲まれている気分。
ただキッチン、バスなど水回りはリフォームに相当お金がかかるように見受けました。


内見が終わって駅までの帰り道、手応えありと感じた不動産屋さんは「どうですか?」と切り出した。
私は満足げな妻の顔を見つつ、「少しまけてくれませんか?」と切り出した。
不動産屋の担当者は「無理ですよ、ぎりぎりの値段で出していますから。今決めないと次の内見者で決まってしまいますよ」と。
私は余裕の顔で、後で連絡ください。と、お別れをしました。


なんと、担当者の言う通り2人目の内見者が満額で決めたそうです。
!!!
妻の不機嫌はピークに達し、それを挽回すべく私の鎌倉不動産探しの旅が始まるのでした。




さて、この「考察」では、今回の体験から得た教訓を語らなければいけません。


1、中古戸建住宅はべらぼうに安いものが存在する。
なんで?
例えば高度成長期、そこそこ収入のあるサラリーマンが、程よい場所に新築する。やがて子供たちは大学を出て、1人は海外勤務、1人は都心にマンションを買う。おじいちゃんおばあちゃんになった元サラリーマンは、古家を処分して一緒に住もうと誘われるが、いやいや自分の人生の染みついた家は手放せない。やがて高齢になり、施設へ。
残された家は傷むばかり。相続が発生すると、子供たちはどうするか? 不動産屋に任せ、現金化してもらう。不動産屋は手間をかけたく無い。
ここに安売り中古戸建てが派生するのである。


どうやったらそういう住宅に出会えるの?


まあ、それは追い追い。
買い逃さないためには……


2、十分な現金を用意する
全額現金で買えればそれがベスト。中古住宅はローンがおりないケースがあるので、不動産屋は現金の購入者を優先する。


3、あらかじめ外せないものの順位を決めておく。
例えば、駅徒歩圏は絶対、とか。既存不適格は除外とか。それで予算のレベルがだいたい決まってきます。


4、もし格安住宅と出会えても、どうしても相容れない要素があれば、撤退する勇気を!
あわてて飛び乗って後悔なんてことはしたく無いですから。格安といえど大金。


5、内見前の街歩き、これはお勧めします。駅から10分と言っても大変な坂道でとても歩けないなんて場合もあります。
買って住んだ場合の生活も想像しやすくなります。また、考える時間ができるので内見当日、心の余裕ができます。


6、裏技です。中古戸建てから探すのではなく、土地から探すのです。大抵は何も無い更地なのですが、たまに土地「古家あり」と言うのがあります。
取り壊すことを前提にしているのですが、「まだ住めるのでは無いか」という古家もあることはあるのです。そうなると超お買い得です。