中古住宅を古民家風にDIYリフォーム!

中古住宅を購入。心地よく住むために、古民家風に手を入れていくプロセスを紹介します。

しっくい塗りで最も苦労した場所は

しっくい祭を終えて、第2次しっくい祭までの期間は約2週間。


GWだったので、夫と私で、できるだけしっくいを塗り進めることにしました。


塗り方が下手だったとしても、
あとでDIYアドバイザーさんたちに補修してもらえばいいのです!


大船の常宿に2泊して、
結局、4日間をしっくい塗りに費やして、家にあったしっくいを全て使い切りました。


(なので、第2次しっくい祭に向けて、しっくいを2袋、追加注文することになりました)


しっくいの塗り方については、「しっくい祭の翌日」で書いた通りです。


しっくいを踏んで、コテ板にしっくいをのせる。
コテでしっくいを塗る。
コテ板にしっくいをのせる。
コテでしっくいを塗る。
コテ板にしっくいをのせる。
コテでしっくいを塗る。
しっくいを踏んで、コテ板にしっくいをのせる。
コテでしっくいを塗る
………
と延々、もくもく、続けました。


これがなかなかの重労働。
夫はこのあと、ぎっくり腰になってしまうのですが、
その話はまたあとで。


さて、しっくい塗りで最も苦労した場所について書きたいと思います。


しっくい塗りに困難を極めたのが「洗面所」です。


洗面所は、他の部屋とは違いました。
何が違うのかって、壁の材質です。


「プリント合板」
というのだそうです。


↓ 洗面所before。黄色っぽい壁がプリント合板。
入口から撮った写真です。洗面台が奥に設置されていました。
奥はお風呂。右側にトイレのドアがあります。


上の写真は、洗面所beforeなんですが、
このあと、洗面台を撤去して、あらたな洗面台を手前に、洗濯機を奥に配置する工事をしてもらいました。


さて、プリント合板に話を戻します。
この材質、しっくいとの相性が悪かった!


プリント合板にしっくいを塗る手順としては、
1 紙やすりでプリント合板の表面をこすって傷をつける。
2 合板と合板の間の溝をパテで埋める。
3 網状になっているネットテープを貼る。
4 シーラーをたっぷり塗る。
5 しっくいを塗る。
という順序だったと思います。


↓洗面所の天井を白ペンキで塗っている夫。
白い縦縞に見えるのは、合板と合板の間の溝をパテで埋めてある様子。


手順1でプリント合板の表面に傷をつけるのは、シーラーをのりやすくするため。
シーラーがきちんとのっていれば、しっくいもおさまります。


手順を踏んで、しっくいを塗り終えたのですが、
少し時間が経つと……、なんと!
しっくいの下のプリント合板がボコボコ波打ってきました。


しっくいの水分を合板が吸ったのでしょうか。
しっくいの重さがかかるせいか、板がはがれそうです。部分的にはがれてきました。
しっくい自体も表面がひび割れて、今にも落ちてきそうです。


↓合板が波打って、板のささくれが飛び出してきました。


ひび割れたしっくいを補修しようと、上から塗り重ねたので、さらに分厚く粗くなってしまいました。見た目がボロボロ……


↓ひび割れを隠そうと上塗りしすぎて、見た目が凸凹……さすがにギブアップ。


困り果てて、DIYアドバイザーの嶋崎さんにSOSの電話をしたところ……


「大丈夫! 次のしっくい祭で補修するから問題なし」とのこと。


はがしてやり直さなければならないかと暗澹たる気持ちになっていたので、
少しホッとしました。


実は、遡ること数週間前、
ガス屋さんと設備さんに、洗面所の配管位置を変える工事をしてもらったときに、
設備さんが夫にこう話していたのでした。


「この壁をしっくいにするの? この板に直接ってのは無理だな。板を全部はがして、ベニヤ板を貼り直して、その上に網を貼って、それからしっくいを塗るのがいいと思うよ」


↓ 遡ること数週間前。前述した、洗面所の配管位置を動かした工事の時の写真。



そんなこともあって、まさかやり直しか⁉︎と不安だったのですが、
嶋崎さんの「大丈夫」の声にホッとしたのでした。
以前、プリント合板にしっくいを塗った経験があるので、補修可能とのことです。


とりあえず、極端に波打って剥がれてきた板の部分ははがして、
しっくいを塗り重ねすぎて分厚くなたところは、カッターで削っておきました。


後日、嶋崎さんがコツコツ補修をしてくれました。
はがれてきた箇所を削って、ネットテープを貼り、シーラーを塗り、しっくいで仕上げ。
半日くらい、手間がかかっていたと思います。


多少の苦労の跡はありますが、無事に仕上がりました。
あらためて嶋崎さん、ありがとうございました!
この補修は、素人の私たちにはとても無理です。


これを書いているときに、夫に
「洗面所は狭いし、しっくいじゃなくてもよかったんじゃないの」
と言ってみたら、それは違うと。


「しっくいのよさは、においを吸収したり調湿したりするところにあるから、洗面所やトイレこそ、しっくいの材質があっていると思う」


なるほど。たしかに、トイレがしっくいなのは落ち着く感じがして気に入っています。


わが家の場合、しっくいを塗った壁の材質は3種類ありました。
砂壁、壁紙、そしてプリント合板。


砂壁はシーラーをたっぷり含ませてから、しっくいを塗る。
壁紙は比較的しっくいを塗りやすい。
プリント合板は前述の通り、です。


いずれにせよ、下地処理をきれいにしてないと、しっくいの表面はツルツルになりません。



おまけ
真夏の能登に咲く花と、青の洞窟。